カリンズ森林の植生
カリンズ森林は、落葉性のFicus属など少数の落葉樹を含む中高度の常緑湿潤森林(medium altitude moist evergreen forest)です(Howard, 1991)。森林の北西部にあるNkombe製材所が、1970年代から主にParinari excelsa (Rosaceae)を伐採しており、また村人による伐採（密伐を含む）もみられます。
Nkombe製材所を中心に設定した調査地（約30km2）の植生は4つに分類されます（Hashimoto et al., 1999）。
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調査地の西部には、特に優占種がなく Uvariopsis congensis や Rinorea ilicifolia などの樹高7〜10ｍの木が混在して生える混交一次林(Mixed mature forest) が広がります。 |
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調査地の中央部には、Parinari excelsa が卓越木の優占種となっているパリナリ優占一次林(Parinari-dominated mature forest) が広がり、その東にはこのタイプの植生が製材所の伐採などによる攪乱を受けたパリナリ優占二次林(Parinari-dominated secondary forest) が広がっています。 |
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東部の製材所を中心としたところには、Musanga leo-errerae が優占種となっているムサンガ優占二次林 (Musanga-dominated secondary forest) が広がっています。M. leo-erreraeは、ウガンダのカリンズ森林とブウィンディ森林に多く見られる樹高25 m前後に達する種(Hamilton, 1990)で、ムサンガ優占二次林ではこれが樹冠を形成します。 |
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